本年4月から開始された大阪市の「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」。
現在では18公園45名のサポーターが活動をしています。
しかし、7月には北部方面公園事務所で、職員がサポーターの申請手続きで面接を受けにきたボランティアに対し、数々の暴言を浴びせ、不合格を言い渡した上に餌やりを禁止するという問題が起こりました。
(詳細はブログ参照 http://inunekoosaka.blog25.fc2.com/blog-entry-11.html)
これは、制度を推進するべき公園事務所の職員が、申請にきたボランティアを正当な理由もなく不合格とし、自らその制度の趣旨を否定して不当な圧迫を加えた非常に悪質な内容のものです。
100匹以上の猫の避妊去勢手術を行い、10年以上も猫の世話を続けてきたボランティアは当然に納得することはできず、「犬猫を守る大阪市民の会」は、「ペット法塾」の植田弁護士を通じて8月4日付けで大阪市に対する抗議と改善要望を行いました。
2度にわたる大阪市との話し合いの結果、公園事務所長と担当者らがボランティアに直接の謝罪を行い、8月10日付で末尾のような回答書が大阪市から提出されました。
「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」は、公共地における地域猫活動を、行政と市民とが協働で行うとした非常に画期的な制度ですが、その制度を担う職員の意識が変わらなければ、形だけのものになってしまいます。
今回の問題で、大阪市は職員に対し、「市民協働によって動物愛護と都市環境の維持の両立を図る」という制度の趣旨の周知徹底や「動物愛護管理法の 目的や生命尊重という基本原則」について理解を深める研修を行うという一歩踏み込んだ回答しており、今回の問題をきっかけとして、動物愛護の取り組みが行 政の間に浸透することになれば、大阪市の動物愛護の新たな出発点にすることができると思います。
今回の問題では、応援をいただいた皆様に感謝を申し上げるとともに、真摯に対応をしてくださった、ゆとりとみどり振興局の管理課長他の職員の方にもお礼を申し上げます。ぜひとも、言葉だけでなく、実効性のある制度の運用を図っていただきますようお願いいたします。
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