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排除から共生へ

2012年1月発行の動物法ニュース35号で「公園ねこサポーター制度」が紹介されています。
まずは、THEペット法塾代表の植田弁護士が、
「大阪市公園ねこサポーター制度」は、動物の命を守り、野良ねこと共生することを公益として位置づけ、行政が核となってサポーターを支援し、地域の協働をもって実施するもので全国のモデルケースとして、これからの野良ねこ問題の解決をリードするもの。
と、公園ねこサポーター制度の行政としての取り組みの意義を説明。

次いで、行政の担当者から、
行政全体の取り組みが「排除から共生へ」と意識的に変化していく必要があり、国民的なコンセンサスの形成につながるものでなければならない。
と行政としての抱負が述べられています。

ともに、「公園ねこサポーター制度」の意義を述べたもので、公園ねこサポーターはもちろん、公園での活動を続けておられる方、公園ねこサポーター制度を取り入れようとお考えの他都市の方もぜひお読みください。

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http://serado.main.jp/magazine.html外部リンク

 

 

一代限りの命 社会で守る

  2011年9月8日 毎日新聞

大阪を歩く/公園ねこ 地域でお世話

2011年08月10日 朝日新聞 

 

写真

えさをやりながら猫の体調を気遣う水上映美さん=大阪市天王寺区生玉町の生玉公園

 

 公園に住む猫の数を減らしていくため、大阪市は4月から「公園ねこ適正管理推進サポーター制度(公園ねこサポーター制度)」を始めた。府による と、猫を地域で飼う「地域ねこ」が制度化されたのは府内で初めてで、7月からは箕面市でも始まった。「公園ねこサポーター」って何なのか、のぞいてきた。

 ◇

 午後7時すぎ、大阪市天王寺区生玉町の生玉公園の一角に猫が次々と集まってきた。その数6匹。大阪市都島区のエステ店勤務水上映美さん (47)が猫用の缶詰を皿に盛ると、おいしそうに食べ始めた。水上さんはこの公園のねこサポーター。もう一人のサポーターと交代で毎日夜に1回、サポー ターを示す腕章をつけ、えさやりと掃除に訪れる。猫がえさを食べている間に公園を回ってごみを拾い、食べ終わったら皿を回収して掃除をし、えさをやる人を 見かければ「ここは公園ねこサポーターがお世話させてもらっています」と注意している。

 ●45人を認定

 大阪市内の公園事務所に寄せられた猫や犬の苦情は2010年度までの3年間で計約500件。猫は鳴き声やフンのにおいへの苦情のほか、え さやりを巡る住民同士のトラブルが多い。このため、サポーターの力を借り、子猫を増やさず徐々に苦情やトラブルを減らしていこうと、「公園ねこサポーター 制度」は始まった。サポーターを市民から募り、研修を受けてもらって認定する。サポーターは3年間、猫を捕まえて病院で去勢・避妊手術を受けさせては公園 に戻し、規則正しいえさやりと掃除を続ける。現在73の公園から申請があり、18公園の45人がサポーターになった。

 これまではサポーターと同様の活動をするボランティアとえさをやるだけの人とが混在し、猫の数は一向に減らない状況が続いていた。約10 年前、生玉公園にいた病気の野良猫の世話をきっかけにボランティアとして活動してきた水上さんも「猫が増えて迷惑」と言われることもあったが、最近は犬の 散歩に来た人らから「ご苦労さま」と声をかけられ、「理解してもらえてうれしい」という。

 ●費用は重荷

 一方、活動にかかる費用は原則自己負担で、サポーターの負担は大きい。20~30匹の猫がいる大阪市生野区勝山北1丁目の勝山北公園で5 人でサポーターをする近くの後藤暁子さん(64)はえさ代、トイレの砂代、手術代などで月に約1万3千円を負担している。市は少しでも負担を軽くするた め、手術の費用の一部を市が負担する「所有者不明ねこの適正管理推進事業(街ねこ制度)」を設けている。制度を使うと、猫1匹の手術代約1万5千円のう ち、5千円の負担ですむ。だが、最初に手術したい猫の数を申請し、その分の費用を前払いしなければならない。また、申請して半年の間に手術を受けた猫の分 しか助成されない。後藤さんは「30匹なら手術代だけで約15万円を前払いしなければならない。半年間に30匹を捕獲するのも難しい。制度にあまり魅力を 感じられなかった」という。サポーターの中から同制度を申請し認定されたのはまだ二つの公園のサポーターにとどまっている。だが、水上さんは「新しいこと を始めようとすれば問題はいろいろ起こる。でもこれらの制度を私たちサポーターが守り、育てていけばいい」と話した。

 ◇

01年度から「地域猫」対策を続けている東京都新宿区では、5年目にようやく愛護センターに引き取られる年間の野良猫の数が3桁から2桁に 減った。気長に続けなければ成果の出ない活動だ。一方、大阪市内の保健福祉センターに引き取られた野良の子猫は06年度から毎年約3千~約4千匹いる。そ の日の活動を終え、公園を後にした水上さんの「人間の都合で放り出した猫に手術という痛い思いをさせたのだから、一代限りの命を最後まで見届けるつもり」 という言葉が胸に残った。

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