第二回対市交渉記録(2012.1.20)

動物愛護施策の推進にむけての平成23年度要望書市側回答に対する意見交換
※2011年10月7日に要望書提出したもの(黄色枠内)について、 2011年11月17日市側よりあった文書回答(白地枠内)について、2012年1月20日に意見交換を実施したもの。)

 

 

冒頭

 

◆公園ねこの会 水上
 我々はボランティアのネットワークで、一人ひとりができる範囲での活動を実践しながら共通する課題を共有して検討を進めるとともに、動物と人が 適切な関係を築いて共生のできるまちづくりを目指している。本日は忌憚のない意見を交換させていただき、理解を深め、有意義な時間を共有したい。
 平成23年度の要望書に対する市側回答についての話し合いをする前に、その前提である、「街ねこ事業」と「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」の実施について、大阪市の考えについて伺う。
 まず、来年度の「街ねこ事業」について、予算が凍結されているという噂がある。動物愛護相談室からは来年度の事業については白紙であるということがサポーターや問合せをしたボランティアに伝えられている。
 実施局である健康福祉局として、平成24年度の「街ねこ事業」の実施をどのようにお考えか。また、ゆとりとみどり振興局として、「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」の実施について、どのようにお考えであるか。

◆健康福祉局 山田主幹
 「街ねこ事業」凍結ということが伝わっているとのことだが、新市長になり府の時のように予算が一旦凍結されて4月から7月までの暫定予算を組んでいる。次年度平成24年度の街ねこ制度について私共の考えは、従来通り実施という方向で動いている。その点は理解して欲しい。

◆水上
 噂が一人歩きしている部分もある。結果も出ていると思うので、強い意志を持って実施継続できるよう押し進めて欲しい。

◆ゆとりとみどり 井上管理課長代理
 「公園ねこサポーター制度」は「街ねこ制度」にのっとった形であり、事業としては局内では本年も実施する方針である。

◆水上
 今、大変な問題となっている大阪市の「罰則付き餌やり禁止条例」の件であるが、このような条例について検討が進められるということに危機感を抱いている。当会では1月4日付けで「大阪市罰則付き餌やり禁止条例制定に関する質問書及び要望書」を提出し、大阪市の見解を求めたが、すぐに回答はできな いとのことであった。その後、2週間を経たが、どのような方向に向かって検討しようとしているのか、現時点での回答を求める。

◆山田主幹
 昨年12月27日に大阪市会において、民生保健委員会で質疑応答があった。市HPでの動画でわかるが、委員から出た中身は、どのような条例を作るかということ。「餌やり禁止条例」を作れという文言は出て来ていない。まして当方も、大阪市として「餌やり禁止条例」を制定するという思いはない。先日 の要望書にあるように、答弁の中で答えた通りに理解が得られるような、「街ねこ制度」を推進する為に必要な、いわゆる条例ということでは大きくなろうかと思うが、そういった方向にもっていく検討をしていきたい。むやみやたらに餌やりを禁止するということでの制定は考えていない。

 

 

 要望項目 1
 動物の遺棄・虐待の防止について市民への啓発を行うとともに、公園、河川敷、道路、公営住宅敷地など、公共の施設で動物の遺棄・虐待が発見された場合の対応について、市民・施設管理者・警察署との具体的な連携方法を定め、統一してください。
  市側回答
 動物の遺棄・虐待は犯罪であることから、健康福祉局では大阪府警と連名で作製した「動物の遺棄・虐待防止」のポスター、並びに環境省が作製した「動物の遺棄・虐待防止」のポスターを各区保健福祉センターや公園事務所等へ配布し、啓発を行っております。
 また、毎年4 月・10 月を「犬・ねこを正しく飼う運動」強調月間として、市政だよりへの啓発文の掲載のほか、町会を通じたビラの回覧、学校園その他公共機関へポスター配布を行い、遺棄・虐待の防止について啓発強化を図っております。
遺棄・虐待に関する通報が市民や施設管理者からあった場合、管轄の保健福祉センター及び保健所生活衛生監視事務所が警察、施設管理者等と合同で現場調査を行うほか、ポスターや広報車による啓発を行っております。(健康福祉局)

公園における遺棄・虐待の防止については、適宜、「犬やねこを公園に捨てることは犯罪です」などの看板を設置し、啓発に努めています。
 遺棄・虐待が発見された場合は、警察に通報していただくとともに公園事務所にもご連絡をいただくと、警察による現場調査に公園事務所の職員が立ち会うこととしています。
 また、公園内の巡回の強化に努めています。(ゆとりとみどり振興局)

意見交換

 

意見・質問
○ 遺棄・虐待の通報があった場合と回答されているが、遺棄・虐待があってからでは遅いのではないか。
○ 広報車の活動というのはあまり聞いたことがない。平成22年度において、どのくらいの頻度でどこを広報しているのか。また、ポスターは掲示されても一定期間が過ぎればはがされてしまう。常時、ポスターが掲示されている場所はどこか。具体的に回答していただきたい。
○ 港湾局の所管の緑地ではどうなのか。南港中央公園では、適正管理をしていることとサポーター募集の看板が立っているが。隣の港湾緑地では一方 的に餌やり禁止である・行政として統一性がない。動物愛護の取り組みは、「街ねこ」も「公園ねこ」もその他の公共地も関係がない。行政としてきちんとした 統一的な取り組みをお願いする。

回答
○ 市民あるいは施設管理者から通報があった場合、事後対処ということで、周辺の広報車による広報活動を実施している。回数については後日回答したい。
○ ポスターは3種あり、ひとつは大阪府警と連携したもので虐待・遺棄のもので区役所・監視事務所に掲示している。次は環境省から配布している遺 棄・虐待のポスターで、公園事務所のほうにも送り掲示ということでお願いしている。また、4月と10月は「犬ねこを正しく飼う強化月間」ということで区役 所、監視事務所、学校など教育関係と広報課に配布して貼っている。いろいろな文言を載せて啓発を行っている。
○ 港湾局などの件については、次の対策として対処していきたい。

意見
○ 環境省のポスターも、要望すれば貼ってもらえるが、それまでは何もない。やはりもっと常日頃からの広報が必要。
○ ポスターは啓発だけでなく、抑止力のあるものにしてほしい。「遺棄・虐待を見たら110番してください」あるいは「○月○日に遺棄があり、捜 査中である」旨の内容が目につくようになれば抑止力として大きい。形式的なものでなく、一歩踏み込んだ実行力あるものにしてほしい。
○ 各局が連携して、統一性のある施策を願う。

 

 

 要望項目 2
 行政と市民が手を携え、協働を推進するために、一般市民はもちろん、市職員に対して、動物愛護に関する啓発・啓蒙・研修等を実施してください。
  市側回答
 本市では、市民の皆様に対しましては、ホームページにペットのページを設け、動物の愛護と適正管理に関する啓発及び関連事業の紹介等を行っております。また、毎年4月・10 月を「犬・ねこを正しく飼う運動」強調月間として、市政だよりへの啓発文の掲載のほか、町会を通じたビラの回覧、学校園その他公共機関へポスター配布及び広報車による広報活動により、市民の皆様に対する啓発強化を図っております。
本市職員に対しましては、職員専用サイトにて動物愛護管理関係の情報を発信しております。また、動物愛護管理業務に携わる職員に対し、毎年、関連法令及び関連業務に関する研修を行っているほか、環境省が実施する「動物愛護管理研修」に一定期間参加し、動物をめぐる最近の動向や新たな知識を習得するとともに、環境省及び全国の自治体との意見交換により、新たな情報を取得しております。なお、その講義内容等については、後日関係職員を対象とする研修会を実施して職員に還元しております。
(健康福祉局)

意見交換

 

意見・質問
○ 昨年の回答でも、ホームページにペットのページを設けているという話であったが、話合いにでている職員に見ている方に挙手をお願いしたところあまり手が 挙がらなかった。職員すら見ていないページで市民への啓発にならない。ネット環境にない市民もたくさんいるがどういうふうに啓発していくのか。
○ 職員に対する研修はどの範囲の職員に対してどの程度しているのか。研修を受けている職員は何人か。
○ ゆとりとみどり振興局では、ボランティアを見下すような態度で接した職員がおり、大変な問題となった。行政職員の中に動物愛護ボランティアに対 する偏見をもっている職員がいるのではないかと指摘してきた。そのような指摘を受け、ゆとりとみどり振興局では、昨年、市民ボランティアとの共催によるセ ミナーを開催している。これは、健康福祉局も合同であったと聞いているが、主体は公園ねこであった。東京都では地域猫セミナーが積極的に行われている。健康福祉局でも「街ねこ事業」に焦点をあてた、市民ボランティアとの協働のセミナーや研修会を開いて欲しいが予定はないのか。

回答
○ 確かホームページについて尋ねられた時に見ていない職員がいたというご指摘を受けている。監視業務・動物行政に携わっているものすべてあわせて約700 名近くいる。これはすべて職員衛生監視とか環境衛生監視、騒音関係とかいろんな部署に散って業務に携わっている者に対して、ホームページ等での職員向けの ページで知らしめている。
また、動物関係に従事している人間については、環境省が毎年実施している動物研修があり、そこで新たな情報等を勉強してきたものを、毎年4日間にわたり研修会を実施している。
○ 健康福祉局としては、24年度からどういう形になるのかまだ確定されていない部分があり、新市長が語るように区のほうを充実させるということも言われているので、そういった制度が確立されてから、どういう方向に所有者不明猫が移行していくのかがわからないが、今日の意見については考えていかなければならないと思っている。

 

 

要望項目 3

 「所有者不明ねこの適正管理推進事業」について、市民ニーズに適合した十分な予算を確保するとともに、市民が独自に対象となるねこを任意の動物病院に搬送入できる選択肢を設けてください。また、連合町会等の地域団体に対して、制度の趣旨を十分に周知してください。

  市側回答
 本市では、平成22 年度より、野良ねこの引取り数の減少と野良ねこを原因とする生活環境被害の軽減を目的として「所有者不明ねこ適正管理推進事業」を実施しておりますが、本事業の予算につきましては、事業の効果や進捗状況を勘案したうえで検討しております。また、事業における避妊去勢手術につきましては、公益社団法人大阪市獣医師会に委託しているため、市民の方が任意の動物病院を選択することはできませんので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
なお、事業周知につきましては、ホームページにより周知しているほか、10 月の「犬・ねこを正しく飼う運動」強調月間に、市内の全町会に対して本事業の趣旨及び実施方法等を記載したビラの回覧を行っております。また、事業を実施する地域にあっては、予め町会関係者等に対する事業説明を行うほか、周辺住民に対しても、事業に関するビラを回覧して周知を図っております。
(健康福祉局)

意見交換

 

意見・質問

○ 冒頭で「街ねこ」事業は新実施する方向であるとの回答があったので、今後ともこの「適正管理推進事業」を廃止されることのないように、むしろ拡充に向けて取り組むことをお願いする。また「地域猫セミナー」を地域で定期的に開催し、行政が進んで適正管理に関する意識を広げ高めることが肝要。単にホームページでの告知やポスターを張りビラを回覧するだけでは意識は変わらない。

○ 遺棄虐待の抑止はもちろん、動物との共生社会を実現させるための住民の意識づくりに具体的に取り組むことを強く要望する。

○ 昨年「街ねこ事業」は7月くらいで新たな受付を締め切ったと聞いたが、新規の申し込みを締め切ったあとで、特定のボランティアの間でその枠をやりとりしているという話も聞く。不透明な感じがするが、実際はどのように運用されているのか。

○ 避妊去勢手術に関して大阪市獣医師会に委託しているとのことであるが、なぜ、獣医師会に一本化なか。街ねこの手術費用は、おす猫で1匹1万5千円といわれていますが、もっと安くできる病院はある。わざわざ税金を使って高い費用を獣医師会に払う必要はない。また委託先病院の選定が不透明だ。ボランティアの近くの病院であれば利便性もあり、搬送に関する人件費も不要となる。1匹5千円で手術をしてくれる病院に頼めば、ボランティアと大阪市の負担分を今のまま変えることなく、手術できるねこの数は倍になる。それをわざわざ高い獣医師会に限定して委託しているのは、獣医師会の既得権益を保護することになるのではないか。

 

回答

○ 昨年7月でいっぱいになったということであるが、申請した数を、相手が生き物であることから捕まらないということが出て来る。そこで6ヶ月の期間を設けていて、期間がすぎれば一旦打ち切りにすることで枠の余剰ができ、そのぶん手術をすることができる。それを申し込みされた所に対しお知らせして、300匹の枠に近づけている。特定の団体に先にということではないと思う。

○ 現在、公益社団法人大阪市獣医師会に委託をしている。行政と地域住民、そして手術を実施してもらう所、この三者の共同事業を立ち上げるにあたり、従前より狂犬病予防事業などで協力のある獣医師会に委託した。各病院について契約という形をとれれば良いが、入札などの煩雑な面があるので、獣医師会にお願いをして、今後もこの形で進めたい。

 

質問

○ 入札が煩雑というが他市では事例があるようなので検討いただきたい。ボランティアはこれ以外にも色んな負担があるので、利便性を。一本化しなければ搬送費が浮くのでそのぶんを手術にまわすなど、効率化・経費削減を。実績があがればこの事業が全国に評価される。

 

回答

○ すぐには実のあるものになるかどうかわからないが、期待に答える形に持っていければと思う。

 

質問

○ 枠の件で期間が過ぎたものがよそにまわるということであるが、キャンセル待ちがあるということ、順序や数などを皆に周知願いたい。早い時点であきらめた人がいて納得できない方も多くいるので透明にしていただきたい。

 

回答

○ 進み具合などは現場と相談する形で検討したい。

 

 

 要望項目 4
 行政による安易な引き取りを防止するため、各区及び動物管理センターにおいて、引取り申請者に対して、なぜ飼育できないのか理由を調査し、指導、説得して安易に引き取らないように努めるとともに、平成21 年2 月4 日付け環境省事務連絡のとおり、引き取り申請者の身分確認を実施してください。
  市側回答
 本市では、引取りに関する相談があった際は、愛情と責任をもって終生飼養するよう指導するとともに、やむなく飼えない場合は、インターネットや情報誌の活用などを通して、新たな飼い主を見つける努力をするよう指導しております。また、本市の「おおさかワンニャンセンター(大阪市動物管理センター)」における「愛犬教室」と称した犬・ねこの譲渡会についても紹介しておりますが、新たな飼い主が見つからない場合等は、殺処分されることを説明しております。
さらに、引取りの際には、平成21 年2 月4 日付け環境省事務連絡を参考にして改訂した引取り申請書に基づき、飼育できない理由及び家族の同意や譲渡の努力を行ったか等について、充分に聞き取り調査を行っております。
なお、本市における飼い主からの引取り数は、犬・ねこともに近年減少傾向にあり、偽名等を使用したリピーター情報もないことから、現在のところ引取り申請者の本人確認は実施しておりませんが、安易な放棄につながらないよう、さらなる慎重な対応が必要であることから、今後の状況をみながら検討してまいります。(健康福祉局)

意見交換

 

意見・質問

○ リピーター情報がないということだが、本人確認もしていないのにどうしてリピーターがいないといえるのか。単に、情報を把握しようとしていないから、はいってこないだけではないのか。
○ 環境省の事務連絡に反して、本人確認をしない理由を教えてほしい。
○ 平成22年度の犬猫の引き取り数と譲渡数、殺処分数を教えていただきたい。
○ みどり町では、所有者不明ねこの引き取りに関して、大変な問題となっている。大阪市では所有者不明ねこの引き取りをしていないのか。しているとすれば、年間に何匹が殺処分されているのか。
○ 充分な聞き取り調査をするなど安易な飼育の放棄をさせない取り組みについて、各区の保健福祉センターとはどのように連携しているのか、また、どのように徹底させているのか。
○ 譲渡する場合ボランティアが困っているのは場所である。区民センターなどを使えるように検討いただきたい。

回答
○ 引き取りに関してはやむを得ない場合のみしており、引き取り手探しをしたのか確認している。喧嘩越しになることもあるが、命あるものとしてなるべく引き取らないという前提で説得を試みることをしている。
○ リピーターに関しては何度か来るようであればわかるので身分証の提示はあえて必要性を感じていない。本人確認については今後どのような形になっていくか不明であるので制度については取り入れていくことを検討したい。
○ 飼えなくなった犬猫に関しては、管理センターで獣医師による見極めをし、譲渡対象になった場合は月に2回開催している「愛犬教室」という名称の 譲渡会にて新しい飼い主を見つけている。噛み癖などが矯正できない、老齢であるなどする場合は殺処分となるが、安易な殺処分につながらないよう、かなり以 前からやっている。譲渡会は次年度からにも休日に開催できるようにしているところである。
○ 昨年の譲渡数は犬174頭、猫85匹。殺処分は犬301頭、猫4169匹。これはほとんどが生まれたての仔猫で、区役所で受けたものや公園に捨 てられていたもの。その内訳として、所有者不明猫が3,770匹である。成猫については人慣れしている場合は飼養期間を長くとって譲渡対象として出してい る。所有者不明の自活した成猫の引き取りはしていない。実験動物への譲渡はしていない。
○ 平成21年の環境省事務連絡を参考にして引き取り書の改良をしている。安易な引き取りはなるべくしないとの前提で、徹底して動物関係職員に対してたびごとに通達をしている。

 

 

 要望項目 5
 殺処分数を減らすため、市民ボランティアが活用できる保護・譲渡のためのシェルターを設置してください。
  市側回答
 本市では、法令に基づき保護・収容された動物の譲渡のための施設として、「おおさかワンニャンセンター(大阪市動物管理センター)」を設置し、保護・収容された動物のうち、譲渡動物の選定基準に適合したものについては、個人のほか、犬やねこの個人への譲渡活動を行っている動物愛護団体等に、犬・ねこを譲渡し、新たな飼い主を見つける取組みを行っているところです。
従いまして、市民ボランティアが活用できるシェルターの設置については、現在、予定しておりません。(健康福祉局)

意見交換

 

意見・質問

○ 譲渡動物の選定基準、猫ではどのようなものか。
○ 子ねこがたくさん殺処分されているとのことであったが、仔猫は譲渡しやすいはずで、今後どのようにしていくのか。
○ 選定のためにかける期間であるが、すぐには触れないねこでもある程度の時間をかければ、なでられるようにもなっていく。どれくらいの期間置いているのか。
○ ボランティアが捨て猫や傷病ねこを引き取り、たくさん保護している。このようなボランティアが困っているのが譲渡会をする場所であったり一時預かりをする場所であるが、何らかの協力をしていただけないか。

回答
○ 猫の譲渡基準ですが、仔猫の場合は離乳しているということが条件。成猫はセンターの獣医師が健康と判断したものについて対象となる。
○ 離乳前の仔猫は、ミルクで育てなければならないとなると24時間つきっきりとなるので対象外。
○ 期間は特に定めておらず、人慣れするかの見極めが必要であるので、センターで職員・獣医師が判断しながらやっている。
○ 一時預かりは設備が充実していないので、愛犬教室に連れて来られた場合も預からず連れて帰ってもらっている。21年度に犬を中心とした保護施設 は管理センター敷地内に建設し、収容された犬猫を譲渡対象に適正かを判断するまでの間飼養している。その期間は最短で一週間、長ければ2週間、一ヶ月とは 行かないまでも、かなりの長い期間は保護している。

質問
○ 離乳していない場合は難しいとは思うが、できないからやらないではなく、できる方向で考えて欲しい。

回答
○ 現場のほうにお伝えさせていただく。

 

 

 要望項目 6
 公園ねこ適正管理推進サポーターが認定された公園においては、公園ねこサポーターが認定されている旨の看板等を設置し、サポーターの活動について周知してください。また、その他の公園においても、餌やり禁止看板に代えて、公園ねこサポーターの募集、身勝手な餌やり禁止、遺棄・虐待の禁止等の啓発看板を設置してください。
  市側回答
 公園ねこ適正管理推進サポーターが認定された公園につきましては、サポーターの活動を周知するとともに、遺棄・虐待の防止を啓発するための看板を用意しています。
この看板を公園内に設置する場合には、サポーターの方と地域の方の両方の了承が必要です。サポーターが認定されている公園で、サポーターの活動を周知するための看板を希望される場合は、各公園事務所にご相談ください。
 その他の公園においては、餌やり禁止看板を順次、啓発看板に取り替えています。しかし、餌の放置による環境被害が発生している場合など、公園や地域ごとの事情がある場合には、実情に応じた看板の設置を行っています。(ゆとりとみどり振興局)

意見交換

 

意見・質問

○ 餌やり禁止看板が設置されている公園がまだたくさんある。猫嫌いの人が餌やりを排斥する材料になっているので、トラブル防止の為にも早急に差し替えてほしい。
環境被害が発生している場合は実情に応じた看板の設置をしているということであるが、どういうものであるか。また、そういう場所こそ積極的に啓蒙・広報すべき。
○ 遺棄虐待防止のポスターも、もっと目立つ場所に貼るなどしてほしい。犬猫だけでなく、子どもを守る意味でも警察との連携した看板・ポスターを。

回答
○ 看板についてはサポーターのいる公園については公園事務所と相談の上、景観やまわりの事情に沿って進めてほしい。統一したものとしては局ではサ ポーターを周知するものを作っている。設置については相談して決めて欲しい。サポーターのいる公園で餌やり禁止看板が残っている場合は知らせてほしい。年 度内に看板内容の再点検を検討している。
○ サポーター制度ができた時、警察がサポーターを理解されずにトラブルになった時、看板について所轄と公園事務所連名での検討について3度府警に行っている。適切な餌やりは公園内では禁止していない旨伝えてある。

 

 

 要望項目 7
 公園ねこ適正管理推進サポーターと公園事務所の協働について、公園事務所ごとに対応が異なっています。公園ねこサポーターの具体的な取り組みと協働の内容について、ボランティアとの合同による運営委員会を設置してください。
  市側回答
「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」の実施に際しては、統一的な運用を取り決め、研修や説明会等を行っています。個々具体のケースについては、その都度、局と各公園事務所が連絡を取り合い、統一的な運用が図られるように取り組んでいます。
公園ねこ適正管理推進サポーターの方との協働の在り方につきましては、「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」実施要綱に定められている公園管理者とサポーターの方との役割分担を基本として進めてまいります。(ゆとりとみどり振興局)

意見交換

 

意見・質問

○ 「実施要綱に定められている公園管理者とサポーターの方との役割分担」とは具体的に要綱のどの項目の何を指しているのか、全く意味不明である。
○ 市民協働を進めるにあたっては、行政と市民とが対等に話し合える場が必要であり、そのための委員会等が設置されるのが普通。今の状態は、市民が意見反映をする場がない。公園ごとでなく全体でできる定期的な話し合いの場を作ってほしい。

回答
○ 要項には「サポーターは年に一度集まって研修をする」となっている。サポーターが集まって意見交換する場を研修と位置づけている。要項はまだ完 璧ではなく、これから色んな事を加味して行かなくてはならないし、 制度自身も成熟の過程であると考えるので、じゅうぶん話をすることはやぶさかでな い。研修の回数については検討したい。

 

 

 要望項目 8
 公園ねこ適正管理推進サポーターの活動について、水場、トイレの設置についてご検討ください。
  市側回答
 ねこへの給水やねこ用トイレの設置につきましては、平成22 年2 月に環境省が策定した「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」にもその必要性について記載があることから、公園ねこ適正管理推進サポーター制度の運用につきましても、平成23 年10月1 日以降の取り扱いとして、地域の理解が得られる場合には、毎日の手入れ、掃除をしていただくことを前提に、ねこの飲料水容器とトイレについて試行的に設置できる取り扱いとしたところです。
飲料水容器はあまり目立たず、しっかりしたものにサポーター制度に基づくねこ用飲料水であることを明示していただくこととしています。トイレの設置ついては、植込みの一部を柔らかく耕してその場所に仕付けることやプランター等を利用して目立たないものにするなどの工夫も可能であり、他の公園利用者の理解が得られる工夫をしていただく必要があります。
いずれも、設置に関しては、事前に地域の理解が必要であるほか、設置場所については公園事務所とご相談いただく必要があります。(ゆとりとみどり振興局)

意見交換

 

意見・質問

○ 猫は寒さと雨から身を守ろうと公園から出て民家に入り込み、近隣に迷惑をかけることになる。また、移動時に事故に遭うことも。巣箱があればそれが防げる し、定位置にいることで餌やりや片付け、健康などの管理もたやすくなる。環境美化・近隣への迷惑を考え、公園にマッチした巣箱であればメリットのほうが大きい。
○ 水飲み容器を容認していただき置いているが、清掃の方に伝わっておらず、撤去されないよう周知を徹底していただきたい。

回答
○ 容器については事務所を通じて徹底する。
○ トイレは理解されやすいが、巣箱は難しい。巣箱については周辺住民に周辺の環境美化に役立つということを充分理解していただいて了解が得られる必要がある。設置を認めることを制度の中でひとくくりに決めると反発が大きい。徐々に説得できる状況をサポーターの方が作っていただくことである。地域の環境美化であるという認識で取り組んでいただけるよう努力していただきたい。
 また、現在置きっぱなしで汚い巣箱が反感を買っている地域がある。巣箱には、汚い、勝手に置いているというイメージがとても強いので、汚いものがあれば、逆にサポーターが撤去するぐらいのほうが望ましい。

意見
○ 公園にかくれる場所がないため、かえって猫嫌いの人の目につくということもある。巣箱があればじっとかくれているので、人目に触れなくなり、苦情もなくなる。
○ 猫の入れるベンチを置くなど、巣箱にこだわらず、他の目的と共有できる避難場所を設置するなど工夫してはどうか。


回答

○ 問題意識としては持っておく。いろんな意見交換をする中で、どういった方法があるか、公園の環境美化といった観点でマッチする方法があるかは検討していきたい。

 

 

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